冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。

幼なじみじゃなければ


【伊織side】



空音と並んで歩く帰り道。


いつもなら今日1日あったことを話しながら歩いているけど今日は違う。


お互いに無言で気まずい空気が流れていた。


空音に至っては下を向いたまま歩いているし、心做しか距離が遠くなっているような。


それはきっと……いや、絶対俺のせいだな。



「なぁ空音。俺の家でいいか?」



気まずくて、この状態から目を背けたくなったがそうしたら後悔してしまうような気がして。話し合うなら今日じゃなきゃダメだと思った。


ちゃんと話し合わないと。


空音と向き合わないと。



「あ、……うん」



素っ気ない態度で返された返事。


その声を聞いてズキっと胸が痛む。やっぱり空音は……。



「……お邪魔します……」


「どうぞ」



あれから10数分後。


無事に俺の家につき、空音を部屋へ案内する。テーブルとベッドの間にクッションをふたつ置き並んで座る。
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