冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。

ゼーゼーと息を上げながら何故か俺を説教していた。……怒るとこ、そこか?


いや、怒ってることはわかってるがなんか起こる論点が違うような。



「空音、怒らないのか?」


「え?怒ってるよ!なんで伊織は誰にも相談しなかったの!私たち、カレカノ以前に幼なじみでしょ!なにかあったら相談するの当たり前!わかった?」


「お、おう……」



あまりの気迫に負けた俺は間抜けな返事をする。


だけど空音に幼なじみと言われてズキっと胸が痛む。



「はー……。そういうことだったのね。……っていうことは私が目撃したこの前の告白現場ははじめての告白ではないの!?」


「まあ……そうなるな。あの日も咲坂にずっと付きまとわれてて1人になった瞬間告られた」


「そうだったんだ……」



胸の痛みを誤魔化そうと空音の質問に答えた。今は空音との関係は置いといて。


これからの事を決めないとな……。
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