冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。

「「…………」」



空音の質問に答えたあとお互いに黙り込む。なんかこの空気、気まずいな。


空音のやつ、なんで黙ってるんだ？



「空音？」


「え？」


「大丈夫か？急に黙って」



黙ったのは俺もだが。さっきまで勢いに任せて話していたのに急に黙り込むと心配だ。


空音、やっぱり怖がっているのか？



「ううん、なんでもない。それよりこれからどうするの？私、伊織の力になりたいんだけど……」



真っ直ぐに見つめてはっきりと言ってくれた空音は……怯えてなんかいなかった。むしろ頼もしくて、かっこよかった。



「……空音は何もしなくても大丈夫。これは俺の問題だから。空音を巻き込みたくないんだ」



思わず頼りたくなってしまった。


だけどそれをグッと飲み込み、はっきりと断りを入れる。ただでさえ空音に今まで迷惑をかけてきた。これ以上は迷惑をかけられない。


空音に怖い思いをさせたくない。