冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。

俺のやり方で、空音に気持ちを伝えていく。今は、それでいい。



「い、い、今……!」



空音は顔を真っ赤に染めながらおでこに手を当てながら俺を見る。


そんな姿も可愛くて、抱きしめたい衝動に駆られる。



「はぁー……これ以上好きにさせてどうすんだ。空音のアホ」


「え?今アホって言った?」



心の中でつぶやいたつもりなのに声に出てしまっていたらしい。前半の方で反応してほしかったがアホという言葉だけオウム返しされてはぁ、と呆れる。


無自覚もいいけどそろそろ自覚してほしい。


空音が一番可愛くて愛おしく思ってることを。



「……別に何も言っていない。ほら、早く帰れ。明日も学校あるんだからな?」


「あ、伊織誤魔化すなー!ちゃんと私には聞こえたんだからね!」



空音にポカポカと背中を叩かれながら、どうしたら気持ちが伝わるものか……ということばかりを考えていた。
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