冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。
ニコニコと笑いながらきた瑠璃は近くにあった椅子を持ってくるとどかっと座り込む。
そう、今日でテストが全部返ってきた。
私の夏休みがかかった期末テスト。前からちょくちょく返されてきたけど今日の2教科で全教科の総合点数が出るのだ。
「あら、顔死んでるじゃない。昨日までは順調だったんでしょ?なら大丈夫じゃないの?」
そう言ってる瑠璃は楽しそう。前にも同じようなこと言われたなぁ。とか現実逃避のようにいろいろと思っていると、
「空音。テストの結果はどうだった?これから夏休みの計画を立てようと思ってたんだが」
「ゔっ、伊織まで……」
瑠璃と話していると伊織が後ろから声をかけてきた。大好きな伊織の声のはずなのに今日は……聞きたくなかったよー!
「え、何。まさか赤点とったとは言わないよね?」
「うぅ……そ、それがですね……」
テスト勉強する時間がなかった今回は不安でしかなかった。