冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。
数学が得意な伊織は毎回満点に近い点数を取っている。今回もどーせ90点越えなんだろう。
「え?伊織、これ本当?なんで……伊織が44点なんてとってるの?」
私はびっくりして伊織のテストを何度も見返した。いつも先生からの褒め言葉がついてテストが返ってきているのに……なんで伊織が赤点とってるの!?
「なんで!?なんで伊織が赤点とってるのよ!?」
「空音、落ち着け。これは俺の計算のうちだ」
「……ああ、なるほどね」
計算……?
なんのこと?
と私の頭の中ははてなマークでいっぱいだったけど瑠璃は納得するように頷いている。
なんなの?
「じゃ、私は先に帰るわね。ふたり仲良く補習受けなよ。バイバイー!」
「あっ、瑠璃!?」
謎の言葉を残して瑠璃はそそくさと教室から出ていく。なんのことかさっぱり分からない。
なんで数学が得意な伊織が赤点とってるの?
答えを教えて!