冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。

夏休みもずっと伊織と過ごせるんだ。



「もう、……伊織はバカだね。でも……ありがとう」


「おう。帰るか」


「うん……」



ここでひねくれたことを言ってもしょうがないので素直にお礼を言った。


だって伊織と過ごしたいと思ったのは私も一緒だし。それに……伊織と一緒ならきっと楽しいよね。


不安もあるけどいい夏休みになりそう。


***


「空音ー!早く起きなさい!今日から補習でしょ?遅刻するわよー!」


「うぅ……今行くー!」



今の時間は7時30分。


今日から私の学校は夏休みに入った。毎日暑くて何をするのも嫌になるけど補習ほど嫌なものは無い。


だけど今の私は違う。


嫌だけど、嫌だけど……ほんとはちょっと楽しみなんだ。



「よしっ。忘れ物ないよね?」



私はもう1度荷物のチェックをしてから部屋を出た。ほんとならもう少しゆっくりしてからでもいいんだけどお母さんがうるさいので下に降りることに。
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