冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。

「おはよう」


「おはよう、お母さん!」



下でお母さんと目があい、挨拶を済ませるといそいそと朝ごはんが乗っているテーブルに向かう。


お母さんにはテストが終わったあとこっぴどく怒られたなぁ。まさか赤点取るなんて思っていなかったのだろう。


それはそれは鬼の形相で一日中説教されたっけ。



「……はぁ。全く、なんで夏休みに補習に行かなくちゃいけないのかしら。空音、これからはちゃんとテスト勉強しなさいよ?こんなこともう一度でもあったら塾に通わせるからね」


「えっ。それはやだ!」



朝ごはんのトーストを口に入れようとした時、お母さんのため息と共に吐き出された愚痴。


こ、これは……まだ続くやつだ!


内心ハラハラしながら朝ごはんを食べていると、



「それにしてもなんで伊織くんまで補習を受けるの?あんたならまだわかるけどあの頭がいい伊織くんが赤点を取ったなんて」
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