冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。

あははと苦笑いしながら伊織を見る。



「うん。何とか。というか伊織も大丈夫?私のせいで成績とか、夏休みの予定とかいろいろ狂っちゃったんじゃない?」



伊織と一緒の補習は心強いけど迷惑をかけるのが1番嫌。……と言っても伊織が赤点とってる時点で迷惑かけちゃってるけど。


本来なら受けなくていい補習を受けているのだ。


今さらだけどなんだか申し訳なくなってくる。



「あ?今さらなんだ。夏休みの予定は特に入れてなかったから問題ない。空音とずっと過ごすつもりだったから逆に好都合だ。成績は……まぁなんとかなるだろ」


「……なるほど」



ドヤ顔で言われて一瞬引いたけどなんだかすごいことを言われた気がする……。



「なぁ、この後どうする?昼メシ食ってから帰るか?」


「そうだねー。なんだか微妙な時間に終わっちゃったしなぁ……」



伊織に言われて時計を見ると11時30分を過ぎていた。
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