冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。

大好きなのに


【伊織side】


補習初日。


最初は順調に進んでいた。これならわざと赤点取ってよかったなと思えるくらい順調すぎて、正直浮かれていた。


空音と一緒に学校に来て補習を受けて。


まぁもう1人の補習の相手が咲坂だと知った時は焦ったが特に何もしてこなかったのでそのまま放っておいた。


でも、なんで咲坂が補習を受けているのが分からない。


空音の言う通り咲坂は学年で5本指に入るくらい頭がいいのに、なんで今回は補習に来てるんだ?


謎だったがなんとなく想像はできる。きっと俺たちのことを邪魔しようと補習になるように仕向けたな。


でもどこからその情報を手に入れたのか……。



「それじゃあ今日はこれで終わり。夏休みの宿題も忘れずにやるんだぞー」



ぼーっと考え事をしているといつの間にか補習は終わっていた。チラッと隣の空音を見てみると死んだように机に顔を突っ伏している。
< 165 / 227 >

この作品をシェア

pagetop