冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。

***


「……伊織、いますかー……?」



私はそーっとドアを開ける。だけど誰からも返事は無い。ちなみにここは学校の屋上。


あれから学校の色んなところを探し回った。


だけど見つからなくて、帰ったかなと思い下駄箱を覗いた。でも外靴があったのでまだ学校にいることは確信した。



「ここもいない、か……」



誰も返事をしなかったので諦めて戻ろうとした時、



「伊織くん、いいの?栗田さん放ったらかしにして」



……この声、咲坂さん!?
屋上から咲坂さんの声が聞こえた……気がした。


私は慌てて中に入り、奥へと視線を送る。


するとそこには……



「伊織!咲坂さん!」


「空音?」



私が探していた伊織と咲坂さんがいた。


ほっとして思わず2人の名前を呼んでしまった。伊織はびっくりしたように私を見ている。


だけど動揺しているようにも見えた。
< 186 / 227 >

この作品をシェア

pagetop