冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。
「……なんで、栗田さんがここにいるの?相変わらずしつこいわね」
咲坂さんは私を見るとはぁ、とため息をつく。
しつこいのはわかってる。だけど先に邪魔をしたのは咲坂さんの方じゃない。
なんで私が悪いみたいになってるの?
「おい、咲坂。空音は関係ないつってんだろ。空音、早く帰れ。テスト勉強やばいんだろう?」
「なっ……伊織!?」
私にケンカ腰になっている咲坂さんを伊織が止めた。いつものように、怖い声で。
それを聞いて少しほっとしたけどすぐにムカついた。
なんで、いつもいつも伊織は……!
「伊織!なんで伊織はいつもいつも大事なことをひとりで抱え込んでるの!咲坂さんのことだっていつもなら嫌で仕方ないはずなのになんで一緒にいるのさ!」
「ちょっと、私の扱い酷くない!?」
「咲坂さんは黙ってて!自分のした行いのせいでしょう?もう黙ってられない!伊織、私の話を聞いて!」