冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。
校内放送で伊織の彼女宣言された時はびっくりして何も言えなかった。そこから偽のカレカノとしてずっと隣にいたけど、それじゃあやっぱり苦しくて。
自分の気持ちを伝えようと必死だったけど……なかなか自分の気持ちを伝えられなかった。
こんな形で伝えることになってしまったけどそれでも許してくれますか?
こんな私でも、まだ好きでいてくれますか?
「空音……ありがとう。こんな俺の事好きになってくれて」
告白の返事が怖くて伊織の腕の中でぎゅっと目をつぶる。優しい温もりを感じながら、私はそっと抱き締め返した。
幼なじみという壁があっても色あせないこの気持ち。やっと……伊織に伝えることができたんだ。
「……というわけで、咲坂。空音も自分の気持ちを伝えてくれた。今までのことは謝る。俺たちは晴れて両想いになったんだ。もう俺のことは諦めろ」
「はぁ……わかったわよ。約束だものね。せいぜいふたり仲良くやってなさい」