冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。

「伊織、ストップ!」



これ以上は無理だと思った私は無理やり伊織から離れた。まだ物足りなさそうな顔をしていたけどはっと我に返ったようでほっと胸を撫で下ろす。


よかった……。



「……悪い、暴走した」


「ん?暴走?」



キスと緊張で足りなくなった酸素を取り込もうと必死で深呼吸していると伊織がボソリとつぶやく。


暴走?ってどういうことだろう。



「無理やりキスして悪かった。なんか……気持ち抑えきれなくて……空音に触れたかった」



ードキンっ!


私に、触れたかった……。


それを聞いてドキドキしない女の子がいますか?


私だって……



「あのね、伊織。私も……伊織に触れたかったよ。だから……謝らないで?」



同じ気持ちなんだよ。


ずっと伊織のそばにいたい。ずっと触れていたい。ずっと……伊織のことばかり考えてるんだよ。


だってそれが恋だから。
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