冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。
伊織も同じ気持ちで嬉しいんだよ?
だから、謝らないで。
「はぁ……空音、可愛すぎんだろ」
「は!?な、可愛くないし!」
「いーや、空音は世界一可愛い。俺の自慢の彼女だ」
想いを伝えただけなのにとんでもないことを言われてしまった。可愛くないのは自分でよくわかってるから言われても素直に嬉しいと思えない。
でも自慢の彼女と言われたのは……嬉しい。
随分遠回りしたけどやっと私たち本当のカレカノになったんだね。
「ふふっ。ありがとう」
「おう。じゃ、帰るか」
「うんっ!」
2人で見つめあって、笑いあって。
こんな幸せがいつまでも続いてほしいと願った。
ねぇ、伊織。
これからもよろしくね。幼なじみじゃなく彼女として。自分の気持ちに素直になれない私だけどよろしくね。
「そうだ。今日来週のテスト勉強するか?……俺の部屋で」