冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。
「いいの?いつも私の部屋なのに、珍しい。伊織の部屋にはなかなか入れてくれなかったのに」
正直テスト勉強は嫌だけどしないと夏休みを乗り切れない。成績にも響いてしまうから、伊織とやらないと……。
まだ恋人になったことを噛み締めていたかった……。
「今日は特別。頑張ろうな。頑張った後にはご褒美やるから」
「ご褒美!?ご褒美って何!?」
そっと耳に囁かれた言葉。それにドキッとしたことは私だけの秘密です。
ドキドキを誤魔化すように伊織に詰め寄る。
勉強しないとやばいのに私はそんなのどうでも良くなった。
だって、伊織がいれば……どんな事でも乗り越えられるから。
「……それはまだ秘密、な?」
ちゅと軽くおでこにキスを落とした伊織はそっぽを向いたあと私の手をぎゅうっと強く握りしめる。
……今、何された……?
「も、もう!伊織のいじわるー!」