冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。
何も考えずに行動してしまったけどこれはものすごくまずい状況なのでは……?
生意気なことを言ってしまったし、そもそもここで本音を話せって言われても無理なんじゃ……。
うわぁぁぁ!
私のバカ!
「あ、あの……」
「なんなの?せっかく諦めようと頑張ってるのに。私が関わらなくなってせいせいしてるんでしょ?だったら邪魔しないでよ!」
「……咲坂さん……」
長い沈黙の後に最初に言葉を発したのは咲坂さんだった。掴んでいる腕が震えていて、今にも泣きそうな顔をしている。
「なんなの?言いたいことを受け止めるって!なんで伊織くんと気持ちが通じあったのに自分から傷つきにいこうとするかな。バカじゃないの?」
「ゔ……すみません……」
咲坂さんの気持ちを聞くはずだったのに何故か私が叱られた。
自分で思っていたことそのまま言われるとは……。
「でも……なんとなくわかった。伊織くんがあなたのことを好きなこと」