冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。

私はドキドキしていることを隠すのに精一杯だった。



「き、着替えてくる!絶対に覗かないでよね!」


「空音?」



不自然な動き。勘のいい伊織はすぐに気づいてるかもしれないけどこの気持ちを知られるのは恥ずかしい。


まぁ今更なんだけどね。



「ああぁぁぁ!お母さんのバカー!」



洗面所に駆け込み、ズルズルとドアに寄りかかる。この状況に仕向けたお母さんたちを一瞬恨んだ。


お願いします。


この2日間何もありませんように……。


真っ赤に染まった顔を隠すようにして願ったことはそれだった。


恋人になったばかりの人とお泊まりなんて。


私……大丈夫かな……。



***


「そろそろ行くか」


「う、うん。ところで今日はどこ行くの?」



あれから朝ごはんを食べて出かける準備をした。服とかは持ってきてたけどデート服とかはなかったので一旦家に帰って選び直した。
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