冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。

いやいや、驚くよ。


だって伊織が料理してるところとか想像できないもん。確か昨日だって私が夕飯作った気がするし。


小さい頃から料理は苦手だったはずじゃ……。



「こう見えても俺、料理できるんだけど」


「そうなの?」


「全然信じてないな。って言っても料理するようになったのは最近だけど。空音に美味しいもの食べさせたくて母さんに習った」



ードキッ。


そ、そんなこと考えてたんだ……。伊織の手料理食べれるなんて嬉しい。



「ふふっ。じゃあ今日は期待しちゃおうかな」


「おう。楽しみにしとけ。じゃ、行くか」



伊織の料理してる姿を想像するだけでにやけてしまう。これぞ幼なじみの特権だよね。


普段みんなが知らない姿を見れるってすごい貴重。



「うん!」



私がうなずくと満足そうに笑い、手を握る。ぎゅっと握られた手は暖かい。


最近は普通に手を握るのではなくていわゆる恋人繋ぎで歩いている。
< 218 / 227 >

この作品をシェア

pagetop