冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。
くすぐったくて、思わず顔を上げると保健室の時と同じくらい伊織の顔が目の前にあった。
ひゃああ!
な、なんか今日の伊織、いつにも増して甘くないですか!?
「う、うん。そうする………」
「おう」
おそらく真っ赤になってるであろう顔を隠すようにそっぽを向いた。
伊織は冷たいけど優しいな………。
「ねぇ、そういえば。お昼休みに告白してた咲坂さんってどんな関係だったの?」
気まずい空気を変えようと話題を逸らした。だけど………私ってば、一体何を言ってるの!?
自分から傷つきにいこうとしてどうすんのよ!
「ああ、咲坂は美化委員が一緒だったってだけで特に深い関わりはない。今日急に呼び出されて告白されただけだ」
淡々と話す伊織は嘘を言っているようには見えなかったので本当のことだろう。
だけど、自分がモテているということには気づいていない………?