冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。

今日はいろいろありすぎて頭の中がパンクしそうだよ………。


それからはあまり話をせずに歩いているとあっという間に家についてしまった。長かったような、短かったような1日がようやく終わる。


もっと伊織と一緒にいたかったな………。



「じゃ、俺はこれで。ちゃんと早く寝ろよ。明日も学校だからな」


「はいはい。わかってるよ!またね!」



悶々と考え事をしていると他人行儀な言葉が出てくる。それにイライラして、当たりの強い言い方をしてしまった。



「おい、空音!?」



私は呼び止める伊織の声にも振り返らず、家の中に入った。



「はぁ………人の気も知らないで。中途半端に優しくしないでよ。バカっ!」



ドアにもたれかかってズルズルと座り込む。


私に優しいと思ったら急にクールな態度をとる。小さい頃から一緒にいたはずなのに未だに伊織の行動がよめない。


これが私たちの〝幼なじみ〟という関係。
< 26 / 227 >

この作品をシェア

pagetop