冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。
……?
なんのことだろう?
「あらー、伊織くんママ、久しぶりね。さぁ、そんなことで話してないで。上がって上がって!」
ひとり、首を傾げていると奥からお母さんがパタパタと走ってきた。
そして伊織達をみると表情を明るくさせる。
「空音ちゃんママ!久しぶりね!今日はお招きいただきありがとう!」
「こちらこそ!さぁさ、家に入って!」
お母さんたちは話を弾ませ、家の奥へと消えていった。取り残されたのは私と伊織。
テンションについていけず、ポカーンとふたりして見送っていた。
「相変わらず母さんたちのテンション高いな」
「あはは……そうだね。うちのお母さんなんて張り切って料理作ってると思うよ。お父さんも早く帰るってメッセージさっききてたし」
「俺んとこもだ。やっぱ幼なじみってすげぇな」
ドキッ。
お母さん同士も幼なじみだったらしく、お父さんを含め4人ともとても仲がいい。