冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。
あれからお夕飯の準備をして食事会がまもなく始まった。
話が盛り上がる中、私と伊織はなんかよく分からないけど気まずい空気のまま、食事を終えた。
今日のメニューは私と伊織の好きなものばかりでこれを見ただけでよっぽど今日の食事会が楽しみだったんだなって伝わってくる。
お父さんも仕事が終わり、速攻で家に帰ってきて、食事会はお開きムードにはならず、ますます盛り上がりを見せていた。
「なかなか話が終わらないね」
「だな。まぁ、こうなることは覚悟していたが。親父も楽しそうだし」
「あはは……」
話についていけない私たちはボソボソと会話する。
ご飯食べ終わったし、伊織と特に話すこともないし……このまま部屋に戻ろうかな。私がいたら邪魔しちゃうからね。
「なぁ、空音。お前の部屋に一時避難してもいいか?」
「うぇ!?」
自分の部屋に戻ろうかと考えていた時、伊織からとんでもない言葉が出てきた。