冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。
「はいはい。お母さん、私と伊織、部屋で休んでくるから。なんかあったら呼んでね?」
苦笑いした後、お母さんにそう言った。
伊織と部屋に行くなんてもうないと思っていたのにこの急展開に頭が追いつかない。嬉しいやら緊張やらでバクバクと心臓が早く脈打つ。
いや、やましいことを考えてるわけじゃないからね?
「あら、そう?わかったわ。後でデザート持っていくから」
「了解!じゃ、伊織行こ」
「ああ」
お母さんの返事を聞いてすぐに立ち上がる。
伊織も疲れきった表情のまま、立ち上がった。
あはは……かなり疲れてる……。こういう伊織をみると幼なじみの特権だよなぁと思う。いつもはクールだけど幼なじみにしか見せない表情とか見るの結構楽しい。
こんなこと伊織に知られたら恥ずかしくて死ぬんだけどやめられないのよね。
「私の部屋わかるでしょ?飲み物持ってくるから先に行ってて」