冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。
「伊織ー?なんで廊下に突っ立ってんの?」
「げ、空音」
あれこれ考えていると飲み物を持ってきた空音がそこに立っていた。
びっくりした俺は思わず手を引っ込めた。
空音の部屋に行きたいと言ったのは俺なのにこんなんで大丈夫だろうか。いくら親が下にいるからって安心はできない。
だって……空音は俺の初恋の相手だから。
「げって何よ。早く部屋に入ったら?どーせ食事会疲れてたんでしょ?ゆっくりしていきなよ」
……バレてる。
上手く隠していたつもりだったけどどうやら空音にはバレバレだったようだな。
「バレてたか」
「バレバレだよ。もしかしてあれで隠してたつもり?何年幼なじみしてきたと思ってんのよ。伊織の行動くらいだいたいわかるんだから」
「……」
「ほら、入るわよ」
呆れたように笑うと飲み物を持ったまま部屋のドアを開けようとする。
バレバレ……か。