冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。

空音のことは俺だけが知っていればいい。



「はい。おまたせ」


「サンキュー。お前の部屋、あまり変わってないな」


「え、そうかな」


「空音らしい部屋だ」


「……そ、そんなことないよ」



用意してくれたクッションに座り、空音を見る。すると、パッと俺から視線を逸らした。


なぜ逸らすんだ……?



「おい、なぜこっちを見ない」


「う、うるさい!こっち見ないでよ!」



無理にでも覗こうとしたが空音もかたくなでなかなか顔を見せようとしない。なにか怒らせるようなことを言っただろうか。


空音の部屋にきてまだ数分。


そんな不安が頭をよぎる。



「あ、そう」


「……」



観念した俺は諦めて飲み物に手を伸ばす。


空音を怒らせた理由が分からない……。モヤモヤしながらぼーっとしていると、



「ねぇ。伊織って私のこと……どう思ってる?」


「は?」
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