冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。

突然とんでもない質問が飛び出てきて、手からコップが滑り落ちた。


それは運悪く、テーブルではなくカーペットの上に落ちて、中身がこぼれてしまった。



「わー!ご、ごめん、伊織!そんなびっくりすると思わなかった!なにか拭くもの持ってくる!」


「え、あ空音!?」



こぼれたことに反応する前に空音の方が慌てて部屋を出ていった。


……そんなに動揺するか?


まぁ、びっくりはしたけど。



「どう思ってる、か」



“幼なじみ”と思っていないって言ったら空音はどうする?


驚く?それともショックを受ける?


空音の反応を見ていたい気持ちでいっぱいだったが言うことをやめようと思った。この幼なじみという関係を壊してしまったらきっともうこんな風には関われない。


空音と離れ離れになるのだけは……絶対に避けないと。



「ごめん!おまたせ!」



部屋に戻ってきた空音は布巾のようなものを持っていて、はぁはぁと息を切らしていた。
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