冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。

「……」


「それでね。そういう誤解をみんなしないように……なんて言えばいいんだろ。弁解というか言い訳というか……説明しやすいように知っておきたいの。伊織はモテモテだから誤解されやすいし?」



空音は一体何を言っている?


言っていることがめちゃくちゃだ。まぁ、理由としてはなんとなく察した。


みんなに誤解されないように説明する時の言い訳が欲しいのか。



「「……」」



説明が終わったらしく、お互い無言になる。


理由を知ったはいいがどこまで伝えていいものか。悩ましい。


それに、俺の事を意識して聞いてきたのでは無いから複雑だ。やっぱり“幼なじみ”としてしか俺の事を見てないってことか。



「あ、あの……伊織?」


「幼なじみとしてしか見てない」


「へ?」



長い沈黙のあと俺の名前を呼んだのと俺が答えたのは同時だった。


これを機に意識して欲しいと思ったが焦ってこの関係を壊したくないと思ったのも事実。
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