冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。

「だよねー。私もびっくりしたよ。いきなり教室出ていったと思ったらいきなり帰ってくるなり告白現場に乗り込んじゃった!だよ?少女漫画にもない展開を持ち込んでこないでよね」


「いや、1番びっくりしたのは私だから!そもそも好きで乗り込んだわけじゃないし………」


「でも大好きな幼なじみの告白現場は覗いてたんでしょ?」



………うっ、瑠璃、鋭い………。


それは、そうなんだけど………。


橘伊織(たちばないおり)と私、栗田空音(くりたそらね)は幼なじみ。


家が隣同士で親同士の仲が良く、物心ついた時から伊織のそばにいた。何をするにもどこに行くにもずっと一緒。


中学の頃は部活が違うということもあって過ごす時間は少なかったけど、家に帰ればいつも伊織が隣にいた。



「それにしても空音の幼なじみがあの〝冷徹冷酷な王子様〟なんて今でも信じられない。空音と一緒にいる時の王子様の顔を見てみたいわぁ………」
< 5 / 227 >

この作品をシェア

pagetop