冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。
SECONDSTAGE

俺の彼女宣言



……どうしよう。一睡も出来ずに朝になってしまった。


布団の中で小鳥のさえずりを聴きながら、寝不足な頭の中で考える。


いつもならお母さんに叩き起されるか目覚ましの音で目覚めるかのどちらかなのに今日は目覚ましなしで起きてしまった。


というか、眠れなかった。



「全部伊織のせいだ。バカァ……」



昨日のことを考えてしまってぐるぐる悩んでいたら朝になっていた。


なんで……伊織は昨日私を抱きしめたの。


私たちは“ただの幼なじみ”じゃなかったの?


自意識過剰だとわかっているけど……あんなことされたら意識しちゃうじゃない。


あー、もうっ!


伊織がいったい何を考えているのかわからない!



「空音ー!朝ごはんできたわよー!はやく降りてらっしゃい!」



昨日考えてもキリがなかったことをまた考えていたらいつの間にか朝ごはんの時間になっていた。
< 52 / 227 >

この作品をシェア

pagetop