冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。
瑠璃に相談したら案の定というか、予想通りにからかってきた。
こうなるとわかっていても頼りになる親友は瑠璃しかいないので気づいたらいつも相談してる。からかってくる割にはちゃんとアドバイスくれるし。
「こっちははやくくっつかないかなってじれったく見てんのよ」
「どういう目線よ……。そもそも伊織は私のこと好きじゃないと思うよ。だって昨日……」
「昨日?」
そこまで言って口を閉じる。
自分で言ってしまったら自分の恋が終わってしまうと感じたから。伊織の口から、はっきりと“幼なじみ”と言われただけなのに、自分の恋が無謀に思えて。
なのに、昨日あんなことされたら……嫌でも勘違いしてしまうのに。
イジワルな伊織に抱きしめられて、また好きが溢れた。
「な、なんでもない!とにかく、伊織は女子嫌いだし、私のことは妹のようにしか見てないだけだから」
「そ、空音?」