冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。
モヤモヤした気持ちを誤魔化すように勢いで話した。
一気に話したのでゼェゼェと息切れしてしまった。その姿をみて瑠璃は驚いていた。伊織のことでこんなに取り乱したのは初めてかもしれない。
「お、落ち着いて。まぁ、なんとなく状況はわかったよ。相変わらず空音の勘違いはすごいけどねぇ」
瑠璃は私を落ち着かせるとニヤニヤと笑う。
私の勘違い……?
「ふふっ。時期にわかるわよ。って、噂をすれば……」
「えっ……?」
「おい、空音。なぜ連絡もなしに先に学校へ行く。いつも先に行く時はメッセージくらい送れと言ってるだろ」
「い、い、伊織!?」
瑠璃に言われて振り向いたと同時に、伊織の低ーい声が頭の上から聞こえた。
顔をあげて見てみると……ドアップに写った伊織の顔が目の前に!!
「……うわぁ!」
「なぜそんな驚く」
びっくりした私は椅子から立ち上がり、思わず後ずさり。