冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。
溺愛生活はじまりました
ーピピピ、ピピピ……。
翌日。
いつも通りの朝。目覚ましが鳴って、カーテンの隙間から朝日が部屋に差し込んでいる。
穏やかな1日の始まり。
私は目覚ましを止めるとうんっと伸びをしてカーテンを開けた。
なーんか昨日すごい夢見たなー……。伊織が校内放送で私を彼女宣言したと思ったら図書室で真剣に告白してくれた。
あれは夢でも嬉しかったっけ。
現実でもそうならないかなとバカげたことを考えながら朝の支度をはじめる。
ーピコンっ。
「あれ?メッセージ……伊織から?」
制服に着替え終えて髪をセットしているとスマホがチカチカと光っていた。
アイロンを置いてスマホを覗き見る。
すると画面には伊織からのメッセージが来ていた。
こんな朝っぱらからメッセージ?
珍しいなと思いながら通知をタップしてメッセージを確認した。
『今日から昨日決めた“偽装カップル”の決まりをやっていくぞ。よろしくな』