冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。
「……どういうこと……?」
スマホを持ったままポカンとその場で固まる私。文章の意味が分からず、何度も何度も読み返す。
“偽装カップル”って、何……?
画面をじーっと見つめているとまたブー、ブーとスマホが震えて、新しいメッセージを受け取った。
こ、今度は何……!?
『昨日の約束、忘れたとは言わせねぇからな。今後、覚悟しとくように』
……ゆ、夢じゃなかったーー!!
夢だと思ってたやり取りは現実だった!!
え、じゃあ私は本当に伊織に告白されたの?そして私はなぜその告白にOKしなかったんだ!?
ようやく今の状況を理解する。
頭の中はパニック状態でなんで昨日私は言われたことに返事をしなかったのかとか、なんで伊織は昨日告白したのかとか聞きたいことが山ほど出てきた。
「い、伊織って私のこと好きだったんだ……」
スマホのメッセージを見ながらボソリとつぶやいた。