冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。
昨日あんだけ盛大にやらかしたのだから、注目されるだろうとは思っていたけどまさかここまでとは思わなかった。
学校についてからならまだわかるけど、同じ制服を着た生徒が通学路ですれ違うだけで見てくる。
こ、こんなこと聞いてませんけど……!?
「い、伊織ー……」
「ん?なんだ?」
視線に耐えられなくて、事件を起こした当の本人を見てみる。
いや、伊織はこの視線気にならないの!?
「あのー、学校に行くまで私の身が持たないんですが……」
「なんでだ?」
「……伊織はこの視線、気づかないの!?私は気になって仕方ないんですが!?」
注目されることになれていない私にとってはソワソワして落ち着かない!
「いいじゃないか。これくらいがちょうどいい。公認カップルとしてなら嫌がらせもこないだろう?」
「………」
淡々と話す伊織はいったい何を考えているのか分からない。