冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。
秘密の放課後
ーキーンコーンカーンコーン……。
「きりーつ。ありがとうございましたー!」
日直の合図で頭を下げる。や、やっと4時間目終わった……。学校に鳴り響くチャイムを聴きながら、ストン、ともう一度椅子に腰を下ろす。
疲れがたまっていたのか、起き上がろうとしても顔は机に引っ付いたまま。
ため息が止まらない……。
何はともあれ、午前中の授業を乗り切ったことにほっとした。
「さーて、空音。橘くんとの関係をじっくりと聞かせてもらおうじゃないの」
「げっ。ちょっとは休ませてよー……。ただでさえ今日は質問とか凄かったんだから……」
机に顔を突っ伏していると瑠璃がお弁当を持って私の隣の席に座り、顔を覗き込んでくる。
「げっとは何よ。親友に対して失礼じゃないの。それに、昨日はあのまま帰られたんだから説明する義務はあるんじゃないの?」
こ、怖い……。
これは昨日何も言わずに帰ったことを根に持ってるな……。