冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。
「な、何を言ってるの……!?」
「あれ?違った?あの超鈍感で、自分に自信がなくて、橘くんの気持ちに気づかなかった空音がこんなに早く両想いになって付き合うなんて考えられないものね?」
それ、私の悪口ですか……?
瑠璃から溢れる私の悪口?を聴きながらポカーンと馬鹿みたいに口を開ける。
「ち、違くはないけど……瑠璃ってエスパー?」
「ふふん。伊達に空音と親友やってないわよ?それで?橘くんの気持ちを知った上で空音はこれからどう行動するの?」
お弁当の蓋を開けながら私に聞いてくる。瑠璃ってスゴすぎ……。悪口のところはスルーしとく。
それよりもなんでそんなこと分かっちゃうんだろ……。恐るべし、私の親友。
「まだ……分からない。自分の気持ちは決まってるけど、昨日は急すぎて返事は保留になっちゃったし……」
「なるほどね」
「だから、自分でもどうしたらいいか分からない」