ひなたのわたあめ


 4時間目の終わりと昼休みの始まりを告げるチャイムが鳴り、お弁当箱を取り出そうとした時、教卓にいる先生に声をかけられた。



 「あなた今日日直よね?悪いけど、クラス皆のノート集めて職員室まで持ってきてくれる?できたらお昼休み中に」



 えー、折角の昼休みなのにー、と内心文句を言いつつ



 「分かりました」



 と少しふてくされて言った。


 ご飯を食べる前に終わらせちゃいたいと思い、すぐにクラス皆のノートを集める。


 1人で集めるのはけっこう大変だなぁと思っていると



 「日乃(ひの)!俺も手伝うよ!」



 と綿名(わたな)が声をかけてくれた。


 綿名は私が困っているとすぐに気付いて笑顔で助けてくれる。



 「ありがとう…いつも」


 
 私がそう言うと、綿名はますます笑顔になった。

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