2番ではダメですか?~腹黒御曹司は恋も仕事もトップじゃなきゃ満足しない~
「じゃあ準くん、響希をよろしくねー」
「わかりました。
こちらこそよろしくお願いします」
「あっ……」
コーヒーを飲んだあと、説明もないまま杏華さんに別室へと連行された。
「あの、なにをするんですか……?」
立派な鏡台の前に座らされた。
目の前には化粧品とメイク道具が広げられている。
「え?
準くんから聞いてない?」
鏡の中で杏華さんが、意外そうにまばたきをする。
「えっと。
聞いてない、ですね……」
それに曖昧に笑って答えた。
ここに連れてこられた理由も知らないし、そもそもここがどこかって知ったのはついさっきだ。
「もう、準くんったら……」
頬に手を当て、はぁーっと物憂げに彼女がため息を落とす。
「私、メイクの仕事をしているの。
といっても、今は育休中なんだけど。
それで準くんが明日美さんに、メイクの手ほどきをしてくれって」
「ああ……」
それは、心当たりがある。
部長は私の、化粧をしないほうがマシなメイクをどうにかしたいと言っていたし、それもう策は立てたあるとも。
その策とは、杏華さんだったんだ。
「わかりました。
こちらこそよろしくお願いします」
「あっ……」
コーヒーを飲んだあと、説明もないまま杏華さんに別室へと連行された。
「あの、なにをするんですか……?」
立派な鏡台の前に座らされた。
目の前には化粧品とメイク道具が広げられている。
「え?
準くんから聞いてない?」
鏡の中で杏華さんが、意外そうにまばたきをする。
「えっと。
聞いてない、ですね……」
それに曖昧に笑って答えた。
ここに連れてこられた理由も知らないし、そもそもここがどこかって知ったのはついさっきだ。
「もう、準くんったら……」
頬に手を当て、はぁーっと物憂げに彼女がため息を落とす。
「私、メイクの仕事をしているの。
といっても、今は育休中なんだけど。
それで準くんが明日美さんに、メイクの手ほどきをしてくれって」
「ああ……」
それは、心当たりがある。
部長は私の、化粧をしないほうがマシなメイクをどうにかしたいと言っていたし、それもう策は立てたあるとも。
その策とは、杏華さんだったんだ。