2番ではダメですか?~腹黒御曹司は恋も仕事もトップじゃなきゃ満足しない~
「パッケージは付加価値にすぎません。
それにクリームソーダ自体は一定の人気があるので、我が社でも定番商品です」
真っ直ぐに課長の目を見据えて反論する。
私が泣くとでも思っていたのか、彼は不快そうに顔を歪めた。
「定番商品でもうあるのなら、さらに作る必要などないんじゃないか」
「大ありです!」
私の大きな声で、課長は目が覚めたかのように大きく目を開いた。
「クリームソーダといってもメロンソーダのみ、しかもクリーム感が薄くて詐欺なんじゃないかと以前から思っていました」
「詐欺……」
その場にいるほとんどの人間が微妙な顔になる。
富士野部長だけは笑うのを我慢しているようで、肩が震えていたが。
「それを、チェリーやブルーベリー、さらにはお茶とラインナップを広げます。
さらに開発部に確認したところ、クリーム感アップも可能とのこと」
私のマシンガントークを皆、呆気にとられて聞いている。
たったひとりを除いて。
「だったら……」
「なら、リニューアルじゃないのかと仰るかもしれませんが」
それでもまだ阻止しようとする生野課長にかまわず、語り続けた。
「これはもう、まったくの別物! です!」
力強く言い切り、ダメ押しで部長を真似て自信満々に笑う。
「以上で終わらせていただきます」
そのまま頭を下げた。
途端に、高揚していた気分が落ち着いていく。
あんな、一方的に話して大丈夫だっただろうか。
反応が怖くて頭を上げられない。
それにクリームソーダ自体は一定の人気があるので、我が社でも定番商品です」
真っ直ぐに課長の目を見据えて反論する。
私が泣くとでも思っていたのか、彼は不快そうに顔を歪めた。
「定番商品でもうあるのなら、さらに作る必要などないんじゃないか」
「大ありです!」
私の大きな声で、課長は目が覚めたかのように大きく目を開いた。
「クリームソーダといってもメロンソーダのみ、しかもクリーム感が薄くて詐欺なんじゃないかと以前から思っていました」
「詐欺……」
その場にいるほとんどの人間が微妙な顔になる。
富士野部長だけは笑うのを我慢しているようで、肩が震えていたが。
「それを、チェリーやブルーベリー、さらにはお茶とラインナップを広げます。
さらに開発部に確認したところ、クリーム感アップも可能とのこと」
私のマシンガントークを皆、呆気にとられて聞いている。
たったひとりを除いて。
「だったら……」
「なら、リニューアルじゃないのかと仰るかもしれませんが」
それでもまだ阻止しようとする生野課長にかまわず、語り続けた。
「これはもう、まったくの別物! です!」
力強く言い切り、ダメ押しで部長を真似て自信満々に笑う。
「以上で終わらせていただきます」
そのまま頭を下げた。
途端に、高揚していた気分が落ち着いていく。
あんな、一方的に話して大丈夫だっただろうか。
反応が怖くて頭を上げられない。