【完結】捨てられた男爵令嬢は騎士を目指す2〜従騎士になったら王子殿下がめちゃくちゃ甘いんですが?
その、3度にわたり婚約破棄した(された)レスター王子だけれども…。
先日起きた呪術師襲撃事件では妹のマリア王女に救出された。もちろん、しぶとく傷一つなく生還したんだよね。
ただ、後の調査ではレスター王子はボール公爵家のひとり息子、バーガと手を組み王太子レースを勝ち抜こうとしていた事が判明した。
公爵にしては気の良いおじいちゃん貴族のドレズデン公とは、似ても似つかない放蕩息子のバーガ。廃嫡されそうな貴族子息と、王太子レースから外れた王子。どうやらドン・コレッツイの息がかかった酒場で知り合い、意気投合したらしい。不満を抱えた2人はドン・コレッツイにそそのかされ、バーガは父親を殺した上で当主になろうと画策し、レスター王子はそれを後ろ盾に、一発逆転しようと目論んだ。
闇の大罪人であるドン・コレッツイの勢力を王宮に引き入れるという、王子としてはあるまじき禁忌を犯したんだ。
そのせいで、ローズ嬢の実家であるバーベイン侯爵家が潰れた。彼女のみならず、たくさんの人の人生を狂わせたんだ。
そしてわたしへの暗殺未遂事件、および先日の王宮襲撃事件への関与が明らかになった。
これでは、さすがに御母上である王妃様も、妹のマリア王女も庇い立てできない。
レスター王子は王子の地位とすべての称号身分を剥奪。王族籍から除外が発表され、国外への追放が決まった。
王妃様が尽力されたお陰でレスター王子はなんとか断罪は免れて、王妃様の母国へ渡る事が決まった。