佐藤 VS 佐藤
「…まじ?」
自分の手の中にある紙を見て、唖然とする。
『19』
1学年8クラス×3学年…つまり24クラス中、19番目。
…余程のことがない限り、校内は取れないだろう。
チラリとアイツの方を見ると、あたしの表情で察したのか、大きなため息をついたのがわかった。
「…ごめんなさい。」
「俺、その日サボる。」
結局うちのクラスの担当は、神社になった。
…これでも、校外の中ではマシ(だと思われる)なんだけど。
木がたくさんある分、涼しいし。
ただ 問題は、行き帰りは暑いことと、……虫が多いこと。
席に戻ったあたしが謝ると、アイツは思った通りの反応をした。