出逢うべくして。You’re the one for me...
彼と連絡を取り始めて2週間。
彼との関係は変わらずで...
私から気持ちを伝えるべきか、このまま当たり障りない楽しい日々を続ける方が良いのか迷っていた。
今日は仕事終わりに久しぶりに咲のいる社内のジムへ行く。
加野さんのことを気になるかも、と相談してから今までに色々あったことをまだ咲に話せていない。
「凛花!!」
「咲!お疲れ!!今日もう仕事終わり?」
「うん!今日凛花くるって連絡くれたから、仕事上がってこのままランニングしようかなって」
「で、あれからどうなったよ??連絡先聞けた?」
ウェアに着替えて、マシーンに向かおう....とする前から咲からの質問攻め。
せめてトレーニングし始めるまで待てないんでしょうか?笑
「そう、その話なんだけどね...」
「は?向こうから聞かれた?それいけるって!それで、連絡とってんでしょ??」
「うん、一応...」
「ちょっとさぁ、1回その人に会わせてくんない?私がこの目で見極めてやるから!名前なんて言うんだっけ?どこの部署のスタッフよ?」
「んー部署?とかよくわからないんだけど、名前はね、い...ぶきくん?????」
え、まって????
咲の後ろにあるジムの入り口から現れた張本人。
激しく動揺する私を見て、
「...?どうした?凛花?」
そう言って振り返った咲は、
「あら、久しぶりね、伊吹!最近ますます忙しくなってきてトレーニングサボってるんじゃないでしょうね?」
「咲さん!お疲れ様です!いや、さぼってないですって...え!?凛花さん?」
「どゆこと?あんたたち知り合いなの??」
まさか咲知ってる人だったの...?
「...あの、この間から相談してるの伊吹くんのことなの...」
咲にだけ聞こえる小さい声でそういうと、
「うそでしょ?だって!スタッフって...まってそもそも聞くけどあんた知らないの?伊吹のこと」
???どういうこと???