出逢うべくして。You’re the one for me...
そんな会話をしながら
寝室に連れて行かれる。
私をベッドに寝かせると
伊吹くんはベッドのふちに腰掛けて
私の頭を撫でる。
いきなりスッピンを
間近で見られることになるなんて、
恥ずかしくて鼻まで布団をかぶる。
「俺さ、また今週から仕事忙しくなるんだ。
まだそんなに大きな役ではないんだけど
演技の仕事も決まってて。」
「ちゃんとした役は初めてで結構大事な挑戦
なんだ。でもすごいワクワクしてる。まだ情報解禁されてないから内緒だけどね。」
「グループのツアーも3ヶ月後に始まるから
準備もあって。あんまり頻繁に会えないかもしれない。」
「私は全然大丈夫!新しい挑戦ワクワクするね!
きっとうまく行くよ!大丈夫。」
「でも私ラッキーだよね。会えなくてもテレビをつければ会えるなんて笑 」
そう言うと、伊吹くんは
一瞬驚いた顔をして、
「....ははっ、そっか笑
その手があったか笑
凛花さんのこと本当尊敬するよ。」
「なんか変だった??」
「ううん、何でもない。そろそろ寝な?」
時刻は22時。
伊吹くんの手が温かくて気持ちよくて、
私はいつのまにか夢の中へ落ちていった。