出逢うべくして。You’re the one for me...


「...っ、もしもし!凛花さん今どこ!?」


「伊吹くん、勝手にごめんね。
お邪魔しちゃって」


「まだ近くにいるんでしょ??
戻って来てくれない?お願いだから」



「...え?」



「俺、もう限界...
今日は凛花さんと過ごしたい。」



「いいの?疲れてない?」


「すっごい疲れてる。だから会いたい。」


「...わかった。今から行くね。
何か必要なものある?買ってくけど。」


「何もいらないから。とにかく早く戻って来て。」



久しぶりにゆっくり会える。

長い間我慢した自分へのご褒美タイム。
これくらい欲張ってもいいよね。


愛しの彼女に会えるまでのほんの数分は
とても長く長く感じた。



< 58 / 141 >

この作品をシェア

pagetop