出逢うべくして。You’re the one for me...
(ピンポーン)
玄関のチャイムが鳴る。
俺は玄関へ急いだ。
「...伊吹くん!」
俺の名前を呼ぶ凛花さんの手をつかんで
すぐさま玄関に引き入れると、
凛花さんの小さな身体を腕の中に抱きとめた。
「っはぁ....ずっとこうしたかった。
凛花さんの匂い、落ち着く。久しぶり。」
「やだ、嗅がないで!笑」
「私も会いたかったよ。幸せ。」
....俺もだよ。
ここ最近の仕事の疲れなんか
吹っ飛ぶくらいリラックス効果絶大。
ずっとこうしておきたい。
「....ねぇ、いつまで玄関にいるの?
ご飯食べてくれた?」
あまりにも長い時間、腕の中に収めていたから
痺れを切らしたらしい。
「まだ...とにかく会うのが先だった笑」
「温めてあげるから!リビング行こ!」
そういうとあっという間に凛花さんは
俺の腕からすり抜ける。
俺は凛花さんに腕を引っ張られながら
リビングへ連行された。