シンデレラには····程遠い••その後
現在①

***快斗①


あれから、16年?
    現在 38歳の快斗

 当時を····思い出して·······


司法試験に合格して
弁護士事務所で研修を行っている時
嫌、その前から
何か?心がざわざわ?していた。
何か?ある。俺の中に
だが、そう思っても
それが····何か····まったく

     ·····わからない·····

毎日、弁護士の先生方に付き学んでいる。

その日の担当の先生に付き
依頼人からの話しを訊く···内に····

旦那さんのDVと度重なる浮気に
離婚をしたい·····と。

DVを受けた箇所を見せて貰った時に
フラッシュバック?
映像が、頭の中に流れた。

俺は·····前に·····と
ふらり、となり先生に支えて貰った。

「快斗?大丈夫か?」
先生は、俺が依頼人の傷痕を見たからと
思ったらしい
「すみません。大丈夫です。」
と、伝えて話しを訊く。

頭の中では、別の事を考えながら。

それから、時々
傷痕?や 女性? 病院?の
断片的な映像が
頭の中に流れる

潤にも話してみた
何か知っているかもしれないから。

潤は、俺の体を心配ばかりで
話しにならない。

兄貴にも今の俺の状態を話しておいた。
倒れたりしたら迷惑かけると思い。


一年、二年 過ぎて来ると粗方映像が
繋がり全てではないが
記憶は繋がって行った。

❛ 美也子 ❜
俺の今までの人生の中で
後にも先にも俺自身が
愛した女性は彼女だけ。

何があって
美也子が俺から離れたのか 
わからない

重すぎたのか?
若い俺が頼りなかったのか?
わからない。

ただ、わかっているのは
美也子が自ら俺の元を去り、
いないと言う事だ。

いつまでも引きずっていても
と、心の片隅に追いやって
いたのに······

❖❖❖冒頭に戻る❖❖❖
< 11 / 13 >

この作品をシェア

pagetop