小さい頃可愛がっていた幼なじみがイケメン総長様になってた件について
「持つよ」

私が龍の方に走って行くとさりげなくそう言って私の手たくさんの紙袋を取った。


「えっ、あ、」

私が「大丈夫だよ」と言う前に。


「今日李由の家行ったらいないって言われてちょっと焦った」

「ふふっ、澪と買い物に行ってたの!」


「そっか…ならよかった」

と、言って私の頭を撫でる。


ードキッ


カァーと熱くなって行く顔を手でうちわして風を送った。

それを見た龍が、「最近暑いよな…」と、


「そうだね…」

もう7月の上旬。

もう、セミが鳴いている。

電車やお店はクーラーが効いていて涼しかったけど外に出て数分。

汗がダラダラと出てくる。

うぅー

汗とか、臭いからやだー

龍はTシャツの首共を掴んでパタパタしてる。


…かっこいいー!
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