小さい頃可愛がっていた幼なじみがイケメン総長様になってた件について
で、でもそうだとしても。

龍の腕のなかだよ今、私。


「ねぇー。龍?」

と、龍の腕のなかで言うと、


「…」

龍からの返事はなかった。

え、

と思い顔を上げるとそこには龍のかわいい寝顔がある。


寝顔は、小さいときから変わってないな…?


相変わらずかわいい…


ちょっとは、いいかな…


龍の髪の毛触りたい。

薄い金髪だけど髪の毛がサラサラなのは変わってないよね?

そう思い私は、龍の腕の中から手を出して龍の髪の毛まで伸ばす。


あ、龍の髪の毛サラサラ…

そう思ってると…


「なーにてしんの?李由」

「ひゃっ!」
 
私は、急いで手をどかし龍の腕から抜けようとした。

だけど、龍の力が強く腕から抜けることは無理だった。


「お、起きてたの?」

「うん。ずっと」


うー。

恥ずかしい。


「はい。質問答えて。何してたの?」

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