小さい頃可愛がっていた幼なじみがイケメン総長様になってた件について
ママはうんともすんとも言わなかった。

でも、次の日私が学校から帰ってきたら私の部屋にあったベッドはママとおんなじ部屋にあって、
パパのベッドは違う部屋の瑠樹のベッドの隣にあった。


…これで……

これは私の言葉がママに伝わったってことだ…


よかった…


私はその日の夜ママに本気で殴られた。


痛かった…でも、これでと思ったらなんともなくなった。

一年間私は殴られ続けた。

そして、今も。

ママが私を殴るのはパパが早く帰ってくる日。


私がその日だけめちゃくちゃ遅く帰るのはママのイライラをもっと私に向けるため。

そして、パパは早く帰ってくる日は必ず早く寝る。

だから、バレない。

今は高校1年生になってもパパと瑠樹にはバレてない。

でも、瑠樹はなにかしら勘づいて入ると思う。




ーー……

柚希はそれを知っている。


だから、悲しい顔をするんだ…


柚希は下唇を噛んでいる。
< 121 / 171 >

この作品をシェア

pagetop